印牧直文
米ローテクとハイテクを含有させるハイテク製品(プロダクト)に関するハイテク・ビジネス戦略について検討を進めている。
ハイテク・ブランドやその品質維持等に関して、スコッチウイスキーを取り囲むビジネス環境と類似していることから、報告書「スコッチウイスキーのブランドビジネスから学ぶハイテク・ビジネス戦略」をまとめた。
具体的には、スコッチウイスキーとハイテク製品の製造販売方法が類似していることから、酒類業界世界最大手のディアジオ社(Diageo)と高級ブランド品業界最大手のLVMHモエ ヘネシー ルイヴィトン社の融合に着目して、「ハイテク製品(プロダクト)をつくるハイテク・ブレンダー」と言う議論を展開している。ハイテク・ビジネス戦略として「地域性重視の人材育成 (人材・技術の10年熟成)」等の提言を行い、ハイテク製品の製造品質維持と関連品の組合せを可能とする流通ルート構築こそがハイテク・ビジネスの基本であることを述べている。
-ハイテク・ビジネスでは、市場へのインパクト視点から、「@便利さ強調のハイテク」、「A安価強調のハイテク」、「B互換協調のハイテク」の3種に大別され、それぞれのハイテク製品(プロダクト)が市場流通していると考えられる。
-マスメディアで革新的技術と騒がれるハイテクは「@便利さ強調のハイテク」に分類され、今までになかった技術の導入によって市場では便利になったと評価される。・ところが、現在の市場では、@のハイテク開発が停滞し、AやBのハイテク開発が推進されている。便利になったとの感覚もあるが、これは技術の組合せによってAやBのハイテク開発から派生したものと考えられる。
-このような背景から、現状のハイテク・ビジネスではどういう戦略をとればよいかという問題提起から、ブランドビジネスに着目して調査分析を行うことをした。ハイテクの真贋を識別するブランド(焼印)表示が重要となるからである。
-ハイテク・ビジネスでは、市場の成長プロセスによって、ハイテク「ブランド」の重要度が増す。
-ブランドとは、「焼印をつけること」を意味するbranderという古ノルド語から派生したものであるといわれている。
-スコッチウイスキーの名称自身に地域ブランド(スコットランド地方)が存在するとともに、この地域内にあるモルト・ウイスキー蒸留所の名称にもブランドが存在する。
-スコッチ・モルトウイスキー蒸留所のブランドに関するビジネス戦略について調査分析し、これに基づいてハイテク・ビジネス戦略に関する検討を加える。
(ウイスキーのブランドは、樽に焼印をすることから重要視されている)
・世界の酒類市場の概要(消費傾向)
・世界の酒類市場の概要(消費傾向)
・世界の蒸留酒(スピリッツ)市場におけるシェア順位の概要
・ウイスキーの五大生産地と特徴
・TRIPS協定の地理的表示によるスコッチウイスキー(地域ブランド)
・スコッチ・ブランド内に存在する6つの地域ブランド(細分類)
・世界の洋酒業界における主な買収事例
・スコッチ業界の最近の衝撃的な買収劇:LVMHによるグレンモーレンジ社の買収(2004年)
・LVMH社が保有している子会社Glenmorangie Company Ltdの蒸留所名称(ブランド)
・グレンモーレンジ社の買収に名乗りを上げなかった世界最大手総合酒類メーカのディアジオ社(子会社UDV社)の保有蒸留所名称(ブランド)
・グレンモーレンジ社の買収に名乗りを上げなかった理由
<LVMHとディアジオ社の販売連携体制が既に確立:MHD ディアジオ モエ ヘネシー社>
・MHD ディアジオ モエ ヘネシー活用によるDiageo社の戦略(推察)
<スコッチウイスキーの高級志向とグローバル販売>
・ハイテク製品(プロダクト)をつくるハイテク・ブレンダー
<スコッチウイスキーとハイテク製品の製造販売方法が類似>
・Diageo社の戦略から学ぶハイテク製品(プロダクト) の販売戦略
・Diageo社の戦略から学ぶハイテク製品(プロダクト) の運用戦略
・Diageo社の戦略から学ぶハイテク製品(プロダクト) の製造品質維持戦略
・スコッチウイスキーの小史
・ディアジオ社のライバル-仏ペルノ・リカール(Pernod Ricard)の保有ブランド
・ギネス缶ビールのフローティングウィジェット (floating widget)の技術概要 (ディアジオ社)
・日本企業と海外洋酒企業とのアライアンス状況
・モルト・ウイスキーの熟成に使われる樽(Cask)
・日本企業とスコッチウイスキー蒸留所との関係
・スコットランドと日本との関係「日本のウィスキーの父・竹鶴政孝」 (1/3)〜(3/3)
印牧直文 (kanemaki, Naobumi)
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(出典)http://www.mekikies.com/japanese/news/high-tech_brand_s.pdf